>>3
個人的にはドキュメンタリー=フィクション論にも異論はあるけど、それは
また長くなるので止める。

個人的には映画としても「ゆきゆきて神軍」は題材と奥崎の特異なキャラクターが
受けただけの凡作と思うけどね。
あなたはあれが映画としても本当に面白いと思うの?

戦地での人肉食事件を題材にした映画なら新藤兼人・深作欣二の「軍旗はためく下に」
の方がフィクションの中できちっとテーマを消化しきっててまだちゃんとしてるでしょう。

あと原は結構、現場では卑怯な手を使うらしくそれも自分は好きじゃない。
具体的には現場では「自分の欲しい一言が出てくるまで延々と回し続けて
被写体を朝から晩まで拘束する」みたいなことを平気でやるらしい。

これもあなたは言うんだろ、「いや、ドキュ屋なんてそんなもんだよ」と。
個人的には監督がそうやって映画=自分の為に他人を利用する態度は好かんのでな。

・・・要するにいっけん人の好い原が目立ちたがりの狂ったジジイ奥崎を
見事に利用してしゃぶり尽くした手腕だけが光る一作とは思うね。