昨夜久しぶりにリング観た
なにがこの映画を名作にしてるのか理解できたつもりだ

物語として、親子の悲しい末路が展開してゆくこと、そしてそれを加速させる要素として超能力があること、
この映画はとかく貞子の呪いが持つ現実離れの恐怖感が語られるけど、その恐怖感を産み、本編中ずっと支持しているのが、親子の悲しい末路、という要素だと思う

山村親子を悲しみのどん底に叩き落した生駒博士、同様に、浅川親子と別居している高山教授、この二つの親子の悲しみが本編中ときどき絡み合う(高山の怯えるような目の表情として表現されている)
そして山村親子をマスコミの前に連れ出しておきながら、総叩きにあったときに親子を助けられなかった山村敬の苦悩

洋一くんが一貫して母親に対し感情表現に乏しいのは、すでに親による悲しい顛末の犠牲者としての意識があるからかもしれない
循環し続ける貞子の呪いを断ち切るための最後の犠牲者として洋一くんが差し出されたら、貞子の呪いと融合してたかもね

けど終盤で高山が言及してたけど、生駒博士ってのは貞子の父親なのか、あるいは山村親子を裏切ったたんなる人でなしなのか、
原作には描いてあるのかな