「“助けが必要な人々をぜひ助けたい”と思っている彼女のキャラクターのインスピレーションは、黒澤明監督の『赤ひげ』なんだ。黒沢監督と三船敏郎さんの最後のコラボレーションで、僕の大好きな映画の1つだ。
あの映画は思いやりを描いているからね。そしてホン・チャウが彼女を演じたからこそ、キャラクターも女優も、映画の話題をさらった。彼女はある意味、映画の、鼓動を打つ心臓のようになったんだ」と明かす。
ペイン監督の日本愛は止まらず、「他には、成瀬巳喜男監督の『妻よ薔薇のやうに』、五社英雄監督の『御用金』『鬼龍院花子の生涯』かな。最後の2作は、とにかく仲代達矢さんの演技が光っていた。
日本へ行く際は、毎回小津安二郎監督と黒澤明監督のお墓参りに行くようにしているんだよ。この2人のお墓はそんなに離れていないんだ」と語る