崔がディレカン所属でなかったのは知ってるよ、もちろん。
だから、「およびその周辺の」と書いた。
丸山は当初から、はっきりと金のことを言っていたけどね。
角川さんほど脚本家に対して高額ギャラを出してくれるプロデューサーはいない、と。
それは隠していなかった。
ただ、「金の面にも言えるように(その他の面でも)スタッフ思いの人だ」というように擁護していた。
角川商法というものが「永田ラッパ以上の強引なプロデューサー・システムで、スタッフをないがしろにしている」
という批判があったことに対してのものだった。

「天と地と」より以前から、80年代後半から、角川はオカシクなっていて、
イエスマンしか置かなくなったのはこの頃からじゃないかと思う。
(この辺りは、最近の小室哲哉の転落ぶりと似ていたんじゃないかと思う)
もうちょっと我慢して、根岸らあの人脈と付き合っていれば、日本映画史も角川当人も違う方向に進んだんじゃないか。