有馬稲子が23日、文芸春秋地下ホールで「瀬戸内寂聴と三人の女」と題し、新ジャンル「語るエッセイ」に挑戦する。

瀬戸内氏と長年にわたって交流の深い有馬。第1部は「恋愛の“2大事件”を中心に。めちゃくちゃおもしろい方で1回だけではとても語り尽くせない」ほど濃い内容だという。
第2部は、瀬戸内氏が特に興味を持った田村俊子、岡本かの子、伊藤野枝について。恋に文筆に生きた女性たちの波乱の人生が語られる。「先生は、青春は恋と革命と話しておられますが、この3人こそ、そういう女性。最近の女性たちに奮起して欲しい気持ちも」

昨年から1年近くかけて準備。有馬の主観も含まれており「通常の朗読とも違うので、語るエッセイとつけました。飽きない1時間45分ですので、シルバー世代だけでなく、若い女性もぜひ」
瀬戸内氏にも上演を報告したが「あなたが一生懸命なのは分かっています。どうぞお好きなように」と快諾のハガキが届いたという。