藩主(それも将軍の弟)の襲撃暗殺という荒唐無稽な題材にしては、時代考証がしっかりしている。
衣装とかもそうだけど、時代背景の描写が。
まぁ本当のバカ殿は、小説化作品で訂正されているように「斉宣」のことなんだろうけど、
旧作もリメ版も先代藩主の「斉韶」になってるのはご愛嬌。

参勤交代の途上で、尾張藩領内でトラブッたのも、
[斉宣」が死んだ天保15年は、水野忠邦が失脚後で、老中首座は土井利位だったことも
史実だしね。

けど牧野靭負に領内通行を拒まれたバカ殿が「尾張が御三家なら、余は将軍の子、将軍の弟ぞ」
とタンカ切ってるのは笑える。
当時の尾張藩主斉荘も家斉の子で、家慶の弟。腹違いだがバカ殿の「兄上」にあたるはず。