「同胞」を先日、DVDで初めて観た。
基本的には心洗われる話だってのは分かるが、最後までなんだか違和感がつきまとったなー。
とにかく倍賞さんのキャラがおかしい。
なんで劇団の”営業”として売り込みをかけてる立場なのに、最初から最後まで彼女が
村の青年たちに対して、上から目線なのかさっぱり分からんかった。
最初からずっとタメ口で、教師が生徒を諭すような(さくらが寅さんを諭すような)感じだし。
誰かが冗談で「1万円ぐらいかと」って言ったら、キレ気味になって「私たちだって
1万円でやりたいわ。でも65万は最低限の費用なの。1円もまけることは出来ません」
とか「私たちの生活費の収入は20万もいかない」とか「金もうけでやってない」とか、
”お客”に対して非難&清貧アピールとか、くどくど厭味ったらしくてカンに触るし、
しまいには「あなたたちなら出来ると思うの」とか、いちいち発言が立場的におかしすぎる。
あんたは営業しに来たんだろうと。興行させていただくよう頼む立場なのに、”お客様”が、
金を出さないことに対して、罪悪感を抱かすようなお説教じみた言い回しなんだと。
この時点でありえなさ過ぎて醒めたな。
これが、寺尾聰の姉とかだったり、もしくは青年団の相談役みたいなポジションで、
無気力な青年たちを奮起させる年長者、みたいな感じなら、なにも違和感ないんだが。