http://www.speakeasy-web.com/bunta.htm
普段の文太さんは、とても物静かな人だ。スタッフにも優しく、年下の僕にも敬語をつかう程、気をつかってくれる。
映画で演じた渋い刑事、そのままの文太さんだった。業界の裏話や、役者仲間の話等楽しく語ってくれた。
それにしてもべらぼうに酒を飲む。作るはじからオンザロックを飲み干してゆく。僕の3倍くらいのペースだろうか。

段々声が大きくなってくる。話題が大物俳優T.Kになった時だ。言葉使いが変わった。
「Kさん?ふん、あんな『お*ま』野郎!!」余りの声の大きさに、周りの客が一斉にこちらを見た。
汗が吹き出してきた。それから文太さんの独壇場、カパカパ酒をあおりながら、聞くに耐えない(書くに)話が続いた。