これむしろ「あの東宝もパチにキャラクターを売るのか?」「この本多フィルムってのは
なんだ?」と背後のドロドロの方が気になるのだけれど・・・。
個人的には本多監督を余り大袈裟に持ち上げるの自体が好きじゃない。本多監督も
東宝戦記ものの松林和尚も結局は「予算内で手堅い(大作の予算管理が得意)」「特撮ものに慣れている」
だけで結果的に特撮もの・戦記ものが多くなっただけの監督。強いて言えば和尚は「軍隊
経験者で考証に詳しい」本多監督も「軍隊経験故に軍事描写が丁寧」といった
辺りが特色で作家性にはなっているけど・・・。

本多監督の特撮以外の映画も何本か観てはいるけど、まあ悪くはないけど当時の撮影所映画としては
「水準」の監督だったしね。例えば樋口尚文もその辺は微妙な書き方になって
た記憶があるな(というか樋口氏も本気で誉める気がないなら関わらなきゃいいのに・・・)

こうやって特定の監督を無理して持ちあげるのって何だか危ないな、と思っていたら、案の定・・・。