>>48が、東宝がポルノ路線に傾斜しなかった理由にほぼ近い。

東宝は、映画館を閉めても、売却する事無く、貸ビルや賃貸マンションに建て替えて収益源にしている。

旗艦小屋は、ターミナルステーションのすぐ近くの一等地に位置しているの建物が多い。
それに、旗艦映画館は、映画館だけではなくて、一部は貸ビルにしている建物も多い。

その為にあまり露骨なエロ路線に入ると、東宝の高収益をささえている貸ビル部門の業積に影響が出る。

だから、東宝は日活ほど正面きってのロマンポルノ路線は打ち出せなかった。

今となっては、貸ビル部門重視路線が、功を奏している形になっている。

貸ビル部門の利益率は、三割近くあるが、映画部門は、せいぜい一割の利益率。
東宝は、貸ビル部門になる事で高収益性を維持している。

業積が悪化している民放キー局(特にTBS)も、それに倣いつつある。
不動産部門で放送部門の赤字を埋めてる状態だ。


もっとも色気のある映画は、全くのゼロと言う訳ではない。
しかし、東宝は高収益な賃貸ビル部門を重視したので、日活ほどロマンポルノを全面には押し出さなかった。