トラウマにはならなかったけどゲーっ気持ち悪いと思ったのは、
「狼よ落日を斬れ」なる幕末・明治初年が舞台の時代劇で、高橋秀樹演じる主人公の浪人が女房の仇を真っ二つに斬り殺す場面。
彼の女房(松坂慶子が演じてた)を犯そうとしてカンザシで傷つけられ逆上して斬り殺してしまい、
慌てて逃げ出した官軍の薩摩兵。高橋英樹演ずる浪人(以下、高橋英樹)は帰宅する直前に自宅の方から逃げてゆく男の顔を憶えていた。
上野戦争で彰義隊が壊滅された直後、捕虜になった彰義隊士を鞭打ちながら連行する例の強姦薩摩藩士。
ところが、そこにたまたま高橋英樹が通りかかり、強姦薩摩藩士は慌てて逃げ出し、高橋英樹は阿修羅と化して追いかけてゆく。
市中見廻りの官兵たちは高橋英樹を彰義隊シンパだと勘違いしたのか懸命に追いかけるが、
振り切られるか斬り殺され、ついに強姦殺人薩摩藩士は追い詰められ、高橋英樹に頭から真っ二つに斬られる。
その映像がリアルで気持ち悪いんだよ。「人斬り」は典型だけど勝プロの時代劇も残酷でリアル過ぎたよね、70年代。