わたしは、ID:aFglC17m ではないが、国会図書館で調べものをする用事があったので、
ついでに北海道新聞 昭和50年9月13日(土曜日)朝刊にあたってみた。問題部分の
全文は次のとおり。

――映画「氷雪の門」の一件は。
三池 今ごろその話が出るのはおかしい。電話交換手の悲劇で、郵政大臣として非常
に感激し、国民にもぜひ見てもらいたいと考えた。この映画製作で、小倉がSOSを言
ってきたので、会社(株式会社ジェー・エム・ピー)に対し七千万円融資した。
――問題の手形との関係は―。
三池 小倉はすぐ返済するつもりでいたので、七千万円を振出したものと思う。しかし、
道南バスからもらうべきではないので、「映画会社の名で裏書きしてくれ」といったら、
小倉は「それは困る。では政治献金として受け取ってほしい」といった。一枚は期限が
十一月(昨年)で、そのころ道南バスの経営も苦しいと聞いたので、「立派な会社なら
いいが…」と突き返し、そのあと残りの二枚も返した。地検が調べれば分かることで、
全く無関係だ。

同記事図表では、三池代議士(JMP会長)はJMPに一億円投じたことになっている。
出資が三千万円で、貸付が七千万円とも思われるが、この図表には詳しい説明がない
ので、この点の判断は保留する。
いずれにせよ三池代議士がJMPに対する貸付金と同額を、道南バスの手形で政治
献金として受け取っている段階で、三池代議士が「灰色高官」となったことは明らか。
いや、「灰色高官」にされてしまったというべきか。