昨日見てきた。劇場に行ったら人が一杯いて整理券はほぼ末尾。
皆さんの関心の高さがうかがえた。

映画は様々なことを伝えていたように思う。
・終戦時どさくさのソ連の蛮行
・それに伴う軍・一般市民の悲劇
・若い女性交換手達の職務に対する使命感・誇り
・他国に侵略された場合の悲惨さ(戦争の悲惨さではない)
・抹殺されてきた歴史
など

全編歯噛みする思いで見ていた。我々の歴史を確認する上で
非常に貴重なものだと思う。また「国防」の重要性を改めて
教えてくれるものだと思う。

ロシアとは現在も交戦状態なんだなと改めて思った。
というより、どの近隣国ともそうなのだと思う。
ぼやぼやしてれば、この次は北海道でしょうし、南は沖縄。
いつまでぼやぼやしてられるのか。

映画の難点としては、この女性交換手達の様な英雄的行為に
おいて「でも、生きたかった」とは実際は言わないだろうと
いうこと。決然と、誇りを持って死を決行したと思う。
そうでなければできることではない。

作り手の「命を大事にしろ」という(ある意味とても戦後的な)
メッセージを入れたために、時代に生きる人間ドラマとしての
真実性(普遍性)は弱くなったと思う。