0357この子の名無しのお祝いに
2017/09/20(水) 17:09:07.01ID:jWMT1xeuこの映画と原作の違いを比較するのも面白いと思う。
原作では、信雄は喜一の母親に会った日から、その甘い匂いと、妖しげな魅力に惹かれる。
小説では信雄のこの想いがかなり重要なモチーフとなっている。
信雄はいつも喜一の母親の甘い妖しい匂いを思い出している。(勿論、性的なものでは無い )
その後、信雄は喜一の舟に何回か遊びに行くが、それは喜一と遊びたい、という思いよりも母親に会いたい、という想いの方が強い。
だから、たまたま見てしまった母親の夜の姿態に激しい衝撃を受ける。
信雄の父は新潟で友人と新しい商売を始める決心をし、食堂をやめて、一家で新潟に越す事になる。
新潟に出発する前日、喜一の舟が引かれて離れて行くのに気付き、必死に追いかけて行く。
そして、お化け鯉が舟を追いかけて行くのを目撃し、大声で喜一に 知らせる。
しかし、船からの返事は無く、舟は離れて行く…。
そして、信雄一家も明日はこの河を離れて新潟に引っ越してゆくのだ。
映画の中で不自然と思われる挿話、一家で女を見舞いに京都に行くシーンは原作には無い。
何故、この挿話を入れたのか意味不明。