『いつか来た道』
盲目の少年バイオリニストとウィーン少年合唱団との心の交流、それを見守る姉
(山本富士子)を描いた感動作。島監督の多彩なフィルモグラフィーの中でも、
間違いなく代表作の一本でしょう。子役二人は、バイオリンの腕を買われての
出演でしょうが、演技も達者なのには感心。妹役は、リアルちびまる子ちゃん。
大映時代の島監督を支えた名カメラマン、小原譲治の撮影が素晴らしく、
鮮やかな色彩や、陰影を湛えた室内撮影など、見事。ちなみに、通訳で
出演していた、ベルダ・鰐淵という人は、鰐淵晴子のお母さんかな?