【黒澤】蜘蛛巣城【マクベス】
迫ってくる森や血を洗うシーンが白黒ではキツい
カラーで撮り直すか色つけたほうがいい 黒澤によるホラー映画といったところか。
ディテールまで作り込まれた甲冑のカッコよさ
鎧武者達が大量にひしめくスペクタクルな映像だけでおれはもう大満足。 七人と同じ戦国モノだね。
あまりにコダワリすぎた為にエンターティメントに
なり損ねた失敗作という評価が定着している。 そうなの?
IMDbでもこの映画かなり点数高かったような気がするんだが…。 映画館の大スクリーンで見ないと魅力の99パーセントが
失われてしまう映画だねこれも
家の100インチのテレビで見た時
奥行がまったく消えてるのに吃驚した imdbでは250位中170位だね。
http://www.imdb.com/chart/top
日本映画の最高位は七人の侍の5位。 三船が始めて登場する雨の森のシーンもすごいねぇ
始めて視た時は、何を喋ってるかわからない所が多すぎた アフレコ用のスタジオ工事中で
撮影スタジオ内に臨時で作ったスタジオ内での録音。
だから、音が悪いのは当たり前。
だそうな。 高峰 いちばんいじめられたのは、この方。
三船 ハハハハ。
高峰 だから、やっぱり強いのね、強いというか、鈍感というか・・・。(笑)
「蜘蛛の巣城」なんか、ほんと、よく死ななかったわねえ。
三船 いや、ぼくは演りたいように演っちゃったから。
高峰 それでもねえ。
三船 それでいい、それでいいよ」って黒澤さんが言うから。(笑)
高峰 私が成瀬さんのものに出ていたとき、三船さん、黒澤さんの組でいらしたでしょう。
結髪部で、女優さんたちが集まってワアワアしゃべってるの。
「かわいそうね、三船さん」 「殺されちゃうんじゃないかしら」なんて。
三船 ハハハハ。 特別出演宮口精二とありましたが、どこにどんな役で出てるか分かる方教えて下さい。 >>14
え?マジなのアレ?
よくある手品だと矢をピアノ線で引っ張ってるから
ピンポイントで壁に刺さって安全だけど
この映画、大量な矢をマジ射ちなのか? 壁に大量に刺さる矢は専門家の大学の弓道部員のお仕事です。 三船が殺す殿様は
何故あんな坂田利夫みたいなチビショボな俳優振り当てたんだろう? と 思って色々ググったら千秋実の義父なのねん この俳優サン >>20
文藝春秋平成元年12月臨時増刊号「スタア」の座談会 映画人として脂の乗り切った黒澤監督がメガホンをとる姿が、手に捕るように見えた。
あんだけテンション高ければ、三船に黙って矢も撃つわ、って感じ。 >>30
弓道部員のミスです
しかし流石は世界の三船
ひと言「おい!カメラ回せ!」
これには黒澤監督もしょんべんちびったとか。 21.22.矢のなかをくり貫いて、そこにピアノ線を通す。
そのピアノ線の端をお城の板につなげて、一定の距離から矢を放つ。
そうすると、ピアノ線を伝わって、三船の顔や頭のすぐ横に矢が刺さる映像が、いちょあがり。
いまだにあちこちで、弓の名手がマジで射た、といわれているが、
所詮人間のやること、死人が出るぜ。 そうだよな。
天国と地獄」の家をどけた、っていうのも多分ツクリだな それを言ったらこの板で頻繁にコピペされる「七人の侍伝説」も嘘ばかり。 家や電柱をどけるのは溝口がやってるし
なんでも黒澤伝説にするのはおかしいんだよ 映画というものは、「フィクション」「作り物」ではあるが、
その作り物のアイデアを含めて感動するのである。
今ならCGでつくってしまうであろうシーンを、あらゆる人知を尽くして考える。
弓矢が刺さるシーンだって、そんなスタッフの知を尽くしたアイデアを含めて感動するのだろう。
撮影の手法がわかったからといって、黒澤のあふれる才気やこの映画のすばらしさ
は、いささかも減じない。
また、撮影手法を論じたからといって、信者になるわけでもアンチになるわけでもない。 小道具班が射るテグスを通した矢・・・三船と三船の近くに刺さる矢
大学の弓道部員が射る本物の矢・・・三船から離れた所に刺さる矢
望遠レンズで横から撮ると遠近感がなくなって
三船の近くに刺さったように見える。
>>40に拍手。そうなんだよ。
わしは黒沢信者じゃないから尚更、信者の痛ましさがうるさく感じる。
「指輪物語」VHSで通して観たが「凄い」の一言だった。
CG使いまくりだけれども、原作ががっちりしてると映画もここまで観る者を
惹き付ける物かと、改めて実感した。
小津でも黒澤でもヒッチコックでも、
話題になるのはカメラワークがどうしたこうしたっていう技法的な
ことばっかりで、
それが映画初心者を遠ざけてると思うけどな。
技法なんか見るために映画みるやつは少ないからな。 もぉうわ うぉううおうぬぐぁんんぬわっぬぬぅ。
むぉ、むぅぅ、うぉぉうんうぉっう、ううむ。 シェイクスピア全く知らないけど重厚なスペクタクル映画としてイケてる。 森の老婆が身を翻して「ぱっ」と消えるのがいい
いまの映画ならCGで光に包まれゆらゆら〜んとか
すーっとフェードして消えるんだろうけど
「ぱっ」と消えるほうが効果的だよね 「あの家を消せ」伝説も、実際は黒澤の指示でなくスタッフが気を利かして件の
家の持ち主と交渉したと某テレビ番組でやってた。ところが、別の放送局では
黒澤自身が相手の家に出向いて普通に交渉したという話になっていた。
一体どこまでが本当の話なんだかw
矢のシーンのからくりは解ったけど、この話がでると必ず黒澤邸のところで三船が
酔って暴れた、だのこれで二人は決別しただの言われるけど、この話もどこまで
信用したらいいの? 宴の席で三船が幻視する千秋実の姿が古今東西の怪談・妖怪の中で最も怖い
と感じた。
丸山応挙あたりを参考にしていると思うが格好、表情とも素晴らしい。
>>52
前者と後者は別の話。
黒澤が自分で交渉したのは製作主任やった「馬」
「天国と地獄」は邪魔だからどけろと言っただけで交渉は本人がやった
わけではない。
「デルス・ウザーラ」は三船主演予定だった。
そもそも「蜘蛛巣城」以降も何本も主演作品あるのに
決別って何よ? あの世界の三船が恐怖に引きつった顔を見て、どこからともなく湧き出た
伝説でしょう。たしかにそれだけのモノはあったけど。
案外、そんな伝説を鵜呑みにしている人は多そうだ。
圧倒される巨大な城門
和太鼓に乗って登場する鷲津武時のカッコ良さ
森に響く不気味な妖婆の笑い声と雷の閃光
スターウォーズEP4のラストに引用された褒美受け取り場面の迫力ある構図
どうやって撮ったか分からない鷲津と三木が妖婆の小屋に突っ込む際の映像
鷲津軍団の小田倉、国丸追跡場面のスピード感と迫力
能の様式美を取り入れて成功させた黒澤演出
従来のゴテゴテ感を廃し体にフィットして作製された甲冑デザイン
山田五十鈴の能面のような表情
弓道の名手が三船めがけて至近距離、遠距離から何十本も放った本物の弓矢
鷲津の首に矢が刺さる奇跡的な編集マジック
これは日本映画離れした凄い時代劇だね。
海外でシェイクスピア映画の最高傑作と評価されているのも分かる。 黒澤追悼ムックが多数発売された頃、
霧に煙る森の中で馬上の三船と千秋がさまよう宣材写真に凄く興味をひかれた。
・・・以来好きだよ
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今夜で2チャンも終了か・・・・
また映画を観れば 昔にもどれる!
これ並木座で見たな〜外国人もなんかいた
とにかく凄い映画だと思ったね、黒澤映画の最高のひとつ
2週間で撮ったウェルズのマクベスもいいけど
蜘蛛巣城の持つ表現力は凄いわ これと「どん底」「隠し砦の三悪人」の時代劇3本はレベル高いなぁ
俺は「乱」や「影武者」のほうを先に見ててどうして酷評されるのかわからなかった
批評する側の眼がこの3本で贅沢になり過ぎてたんだよな
今でも「乱」や「影武者」はそれなりにいい映画だと思うんだけど
もっと出来るだろって感じた気持ちもわかるようになったよ 最後に首に矢が突き刺さるのと突き刺さりそうで刺さらないのとどっちがいいでつか? 稲垣浩版「風林火山」のラストで三船山本勘助のメンタマに矢がグッサリ!ってのは
この映画のパクリなんだろね
原作にもないもんな あの場面 土屋嘉男の本にある、この映画撮影時のエピソード、痛ましいな >>19
あの白塗り、オロナイソ使ったってホント? これとか生きものの記録なんかは一流の格調があるな
全盛期のホロヴィッツを想起させる妖刀村正の雰囲気 冒頭のオドロオドロしい歌
不気味すぎる妖婆
障子越しに見える人魂のような蝋燭の火
壁一面に染みている血
真っ白い三木と武者の亡霊
これは黒澤のホラー映画だ >>69
ワロス
お陰で老婆のシーン見るたびツボに入るよ。浪花さんでググって本名見て二度ワロタ。 鷲津と三木が馬で疾走しながら藁葺き小屋に迷い込む時のカメラワークが凄い!! モノクロの映像美が最大に発揮されたのがこの作品だろうね
映画は基本的にCGは向いていないとつくづく思う。生の迫力は凄い。
7人の侍で農民の背中に矢が刺さるシーンで「ギャ」と叫んだ
黒澤「矢が刺さった時、人はそんなに叫ばないよ」NGを出した。
でもその時本当に背中に矢が刺さっていた。
そして矢が刺さると本当に叫び声を上げるのだと分かったと言う。 ↑矢が刺さった農民ってボクゼンだろ?あれガチで刺さってたのw? 田植えの時、菊千代が変わってやった、ふっくらした女の人。
矢が刺さったので、辞めちゃったんだろう。 >>21
シーンによってはピアノ線も使ったと思う
ホントのシーンも三船と矢の距離は離れていて望遠で撮れば
距離が近づいて見えるのでは?
かなりの色んな技法を使いとったと思う
どちらにしても死んでもおかしくない位危ないシーンだと思う。
CGじゃこんな迫力創れないよ 実際に放って三船の喉元にも矢が来たってね
そのシーンの撮影が数日続いて生きた心地がしなかったってw 本当に首を狙い、貫通させた
すっぱり貫通しないとかえって危ないので、名人を呼んでやってもらった
(もちろん医者・救急車、緊急待機)
本当はあらかじめ偽の矢を首に貼り、貫通したように見せかけたカットを別に撮っておいた。
そして、それを編集段階で、矢が飛んでくるカットの間にうまくインサートした。
想像以上にリアルな仕上がりになって、黒澤自身、見てびっくりしたそうです。
>>92
ホンマか・・・・ 因みに千船やったら近所やで。 山田五十鈴が三船の手を強引に振り解く瞬間が素晴らしい 蜘蛛巣城伝説
・水彩画の効果を狙うため霧の多い富士二合目太郎坊付近の火山灰地に巨大なセットを建てる。
・大量の霧を発生させるために石油を細かく噴出させるアメリカ軍の特殊兵器を使用。
・何週間も待って実際に霧が晴れるシーンを撮影する。
・人物の動きやメイクアップは能の動きと能面から取り入れ
クローズアップを用いずフルショットで撮る演出は能舞台の整然たる様式から取り入れる。
・鎧兜は従来の物々しい大きいものではなく俳優の体にピッタリ合った実戦的で軽快なデザインにする。
・黒澤のアイデアで白く輝く亡霊を映画に初めて登場させる。
・冒頭のコーラスは謡曲の間の唸りから取り入れる。
・音楽は能の大のり小のりあるいは鼓のリズムといった能のパターンとオーケストラを混ぜて作曲。
・威圧的な効果と見栄えを良くするために城門は西洋の城ばりに巨大にする。
・セットの重圧感を出すために室内を広くし太い柱と天井を低くする。
・特大のフラッシュ電球を何百個も紐にぶら下げて稲妻の閃光を出す。
・クライマックスでは弓道の有段者数人を使って本物の矢を至近距離、遠距離から一斉に三船敏郎めがけて何十本も射さす。
・イギリス国立映画劇場のこけら落としで招待上映。
・第1回ロンドン映画祭でオープニング上映されて最も独創的な映画賞を獲得。
・1974年度ロサンゼルス国際映画賞受賞
・「演劇の魔術師」ピーター・ブルックは、コージンツェフの「ハムレット」と「蜘蛛巣城」をシェイクスピア映画の最高峰だと言い切った。 すごく面白かったです
カラーで撮って欲しかったかも 今見終わった。
黒澤は用心棒、椿しか見てないけど二つより迫力あっておもしろかったな〜。
あと三船の表情がヨカッタ。次は七人の侍見るお。 椿の室戸半兵衛とこの映画の武時は、黒澤映画の2大馬鹿