如何なる星の下に
人生航路の運命を負うて、此の星の下に生きる人々の
喜びが溢れてくる。昭和37年の東京の佃島・明石町の
築地川周辺のカラー映像が観られるという点でまず貴重。
森繁はどうしようも無い前夫の役で出て来る。豊田監督は、
本作で森繁と山本富士子に要求したのは「一度離婚した後で
再会した男女の味わう虚無感」だと語っている。さすがの演
技力と言える味わい深さが出ている。