>>25
−・・・脚本は大和屋の第一稿に藤井鷹史(長谷部安春のペンネーム)が手を
 入れ、それをさらに大和屋が直す形で完成した。
 長谷部によると、脚本の最初の打ち合わせでは、米軍が引き上げた後の立川を
 舞台にすることだけを決め、あとはダグラス・サークの『悲しみは空の彼方に』
 など混血児が登場する映画の話になったという。この時に大和屋と長谷部は
 混血児狩りについては話していない、それだけに第一稿を読んだとき、長谷部は
 混血児狩りというアイデアを持ち出してきた大和屋の過激さに驚いたという。−

 (「荒野のダッチワイフ 大和屋竺ダイナマイト傑作選」1994 フィルムアート社より)

>>22では、少し誤解を招く書き方になりましたが、西部劇における、

征服者(白人)×先住民(インディアン)×混血児 (主に劇を動かすのは白人と混血児)→ 

征服者(米軍兵・黒人)×先住民(日本人)×混血児 (動かすのは日本人と混血児)

と置き換えている。さらに、直接の征服者である黒人も、背後にいる白人もほとんど登場せず、日本人
と混血児ばかりが葛藤している。こう図式してみると、非常に意味深ですね・・・。