俺は両方好きな映画だが、なぜこの二つを一所にするのか分からん。

「白痴」は、原作の雰囲気を随所に盛り込んで、うまくできていると思う。
(俺は、映画の「白痴」を見てから、ドスト...の原作をすぐ読んだくちで、
刺激されて、結局ドストエフスキーの長編作品を総て読破した。
筋を追うのではなく、映像での工夫がうまいと思う。
(配役としては、千石規子はちょっと違和感あり。)

ロシア(というか上映された当時ではソビエト)では、この映画はとても評判が良い。
俺はソビエト映画の「白痴」も見たが、無残だった。
ドストエフ作品の映画化という意味ではベスト1かな?
(小編の「白夜」の映画化も、ヴィスコンティとかブレッソンとかも好きだが、映画化の難易度が桁違い)

でもこの映画は森雅之という凄い役者の貢献度が高いかな。
他の役者がやっていたら、かなり寒い(シベリア並み)の映画になっていた気もする。


「どですかでん」は、まず映像的、色彩的に凄いと思った。
(この映画での色彩感覚は美大出身の村上龍も凄いって書いていたよね。
実際上映直後から、あの色彩には賛否両論あったが、俺は凄いと思ったほうで、今でも変わらず。
そしていろんなエピソードも面白い。印象に残るの一杯ある。
「夫婦交換」も、誰が父親だか分からない大家族も面白いね。