昭和の劇とか読むと、結構、二律背反な感じがあるな。
海軍に入ったことを誇りに思ってるが、実際に戦地にいかないで戦争が終わったことを
コンプレックスに感じてるところもある。
でも深作ら、下の世代に対して「俺は軍隊経験あるから、お前らにはわからん世界を知ってるし、
戦争が終わった時に、お前らにはわからん気分があったんだ」
って、ひけらかしたい気持ちも明らかにある。

坂井三郎や水木しげるあたりにしてみれば、
「入り口で引き返せて、戦地の現実を体験しなくて幸福だったね坊や」
ってな感じだろうけど。