おおよそ同時期の戦争映画「連合艦隊」が海軍主体の映画で、
しかもどっちかっつーと戦争の悲劇を「美化」してるとも言える、
と思っていた頃に、この「大日本帝国」を見た。
もちろん今見ると突っ込み所満載だが、当時はその人間性重視・リアル志向の
戦争の描き方に衝撃を受けたもんだ。
最後、篠田三郎が銃殺されるシーン。
あれほど純朴な美術家志望青年が白髪化して
「天皇陛下・ばんざ〜い!」
と叫びながら撃たれ、顔にかぶせられた袋に血がにじむシーンは、子供心に
目をそむけたくなるほどの恐怖を覚えたよ。