>>116>>117

《役者からひとこと》  成田三樹夫

芝居などとゆうもので糊口を凌がせていただき、
はや二十年であります。そうして、芝居も人生
も、なにもかもが僕にはいよいよ乱麻であります。
生来魯鈍の僕にしては、上出来であると、ひそ
かにそう思っております。
(中略)
道ばたにひっそりと途方にくれて蹲り、時に意味
不明の言葉を発する、そんな男を僕は信じたいと
思っております。

『大河ドラマストーリー 徳川家康』
(1983、日本放送出版協会)より部分的に引用、
中略引用者