日本政府が予算をケチったために置き去りにされた犬たち。日本
国内では報じられなかったが、その後の国際的非難は非常に厳しい
ものであった。ある意味では捕鯨非難よりシビアであったかもしれ
ない。

 そこで当時の日本政府はこれを美談へとすりかえる必要があった。
それが「タロとジロは生きていた!」である。
 国内に民間飼い主がいるリキらは全滅して、南極育ち(つまり、
隊員以外には見分けがつかない)タロ・ジロだけは都合良く生きて
いたって?

 ふ〜ん。だよね。
 日本では考えられないほどの規模で製作された映画で、最初から
「文部省推薦」が決まっていた映画。音楽も超メジャーのF.レイ
(ダバダバダ〜男と女)。
 この必死さが哀しくも笑える。