0044名無しさん@お腹いっぱい。
03/10/25 16:39ID:sT7b9vdV庶民の感覚は「戦争には勝たなくてはならない」「日本のために尽くさなくてはならない」
「でも家族に死んで欲しくない」「でも自分だけ命を惜しんではいけない」
というさまざまな感情が未整理のまま混在していたというのが、本当だろう。
「この戦争には絶対に勝たなくてはならない」というのも本音なら、
戦争が終わった直後に「ああ平和がいちばんだ、戦争は二度とこりごりだ」と
感じたのもまた本音だろう。
そして「陸軍」は、そういう庶民の感覚を、過不足なくみごとに描ききっているからこそ
あの時代の人間の姿を描き、伝える傑作といえると思う。