知りたいことぜんぶを中途半端に知ろうとしても、確実で新しい情報が得られにくいから、
知りたいことを物凄く絞り込んで調べることで、通常は誰も調べられない情報を集めるのが研究者の仕事。

知的欲求が誰にでもあるとしたら、誰でも研究者の資格があることになってしまう。
しかし、研究者として生活できるのは、通常は誰も調べられない情報を確実に与えた人で、
今後も情報収集の意欲と能力を十分に保てそうな人。

知的欲求の対象を絞り込み方は、色々な方法がある。

未知であるか既知であるかを基準にしたり、結果が出そうかどうかを基準にしたり、
偉い先生がやっているかやっていないかを基準にしたり・・・

PIとポスドクの関係は、知的欲求の絞り込み方を教える師匠と弟子の関係。
どう絞り込んだら結果が出るかをPIは教えてくれる。
それができないPIはPIではない。