546 :ご冗談でしょう?名無しさん:2016/10/06(木) 17:02:39.46 ID:afqRQiQTm
https://www.issp.u-tokyo.ac.jp/maincontents/docs/tayori/tayori29-2.pdf

>その当時、よく外からKadanoffを訪ねて来た人に会って話をしてましたが、
>私自身Chicagoを離れた事なく、アメリカでの物理界の様子や自分に対する評価は
>余りわかりませんでした。
>ですから、Washington大学にいたThoulessがPostdocの職を作って読んでくれた時は、非常に嬉し
>かった事を憶えています。
>ですが、Washington大学にいたThoulessと一緒に仕事をする事は(少なくとも当時の私にとっては)
>非常に難しい事でした。
>最初は二次元周期系に磁場がかかった時の電子スペクトルが奇妙になり、cantor集合になるとい
>うような事に関連する問題を始めました。
>しばらくやっているうちに、当時のもっとも話題になっていた量子ホール効果と関連づけする事ができる
>と思い、そのアイディアを彼に話しました。
>ところが「そんなことはtrivialだ」と言われ、すっかりやる気をなくしました。
>後になってこのアイディアはTKNNとかThoulessetal.とかよばれる論文になるのですが、この間の
>事情は今でも釈然としない思いがあります。
>そんな訳で、一年足らずのうちに、Ilinois大学移りました。

>ところが、それ以降の私の研究の多くはWashington大学時代に考えていた事に基づいています。
>Thoulessとは短い期間にしか一緒にいませんでしたし、それほど密接に議論した訳ではないのに、非
>常に大きな影響を受けたのには自分でも、不思議に思います。Ilinois大学に移ってからは、
>Chicagoが近かったので、またよくKadanoffの所へ行きました。私は準周期系の電子状態に興味
>を持っており、また彼も準周期軌道からのカオスの発生に関する仕事をしてましたので、議論の中から、
>繰り込み群的な考えを電子状態の問題へ導入するアイディアが出てきました。
>その他Illinoisでは、周期系の量子ホール効果がトポロジカルな不変量として現わせる事をきちんと示しま>した。

Thoulessに業績パクられたか