では、蓄電池を導入したことによるコストはどれほどになるだろうか?

経済産業省では2020年度に蓄電池の価格が9万円/kwh程にするとしている。
ここでするとしている、と表現したのは現在蓄電池の価格は15万円/kwh程であり
まだ蓄電池の導入は経済的ではない。しかし現在国よって補助金が出ており
平成30年度には1kwhあたり3万円でる。これによって蓄電池の価格は10万円台前半と
2018年度にはなり、2020年度には9万円となる。

では1kwhあたり9万円では電気料金にするとどのようなコストになるだろうか?
経産省の試算によると、1kwhあたり21円となると予想している。こちらの28ページを見てほしい。
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/saisei_dounyu/pdf/001_03_00.pdf
低圧小売り料金は現在1kwhあたり24円であり、蓄電池導入コストが下回っている。

ここで太陽光の維持費のコストはどうなるのかという疑問があるだろう。
これは2015年に経済産業省が算出したコスト検証委員会を参照していただきたい。
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/cost_wg/006/pdf/006_05.pdf
これによるとおよそ2.5円から3円程となっており、蓄電池導入コストプラス太陽光維持費で23.5円から24円となる。

よって2020年をもって、低圧小売り電気料金よりも太陽光と蓄電池を導入したほうが経済的メリットがある。

では2030年の蓄電池コストはどうなっているだろうか?三菱総合研究所が資源エネルギー庁に提示した資料の184ページを見てほしい。
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000305.pdf

2030年には中位予測で6万円/kwhとなっており、2020年度にくらべて
2/3の価格となっている。ここから導きだされる導入コストは14円/kwhとなる。

さらに2020年度と2030年度を比べると蓄電池の耐用年数もNEDOによると
2020年度の15年から2030年度には20年に延びると予測されている。
これによってさらにコストは1kwhあたり、10.5円となると予測される。

これによって2030年度に予測される太陽光及び蓄電池のコストは13円から13.5円になると予測され
現在の発電コスト24円を大幅に下回ると予測される。