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FORTH|お役立ち情報|感染症についての情報|デング熱
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
デング熱はデングウイルスによる感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカによって感染します。感染症法の4類に分類されています。

【感染経路】
ウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。ヒトスジシマカは、ヤブ蚊とも呼ばれ、日本にも生息しています。
不顕性感染を含めて感染した人を蚊が刺すと、1週間ほどでウイルス量が増えます。その蚊に人が刺されると感染する可能性があります。人から人へ直接感染することはありません。

【症状】
2〜14日(通常3〜7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38〜40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。
肺炎などの呼吸器症状が顕著に現れる感染症ではないので、通常、死に至る危険は少ないですが、関節などの痛みは激しく、英語ではBreak bone feverとも呼ばれています。
通常、3〜5日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。発疹は治りかけたときに出現します。

デング熱を起こすウイルスには4種類あると言われています。同じ型のウイルスに再び感染しても免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。
重症化したものはデング熱出血熱またはデングショック症候群と呼ばれ、稀に死亡することもあります。
感染後の発症率が数10%、そのうち重症化する患者が数%ほど、さらに重症化した患者の中で死に至る人が数%です。インフルエンザと比べると致死率がかなり低い病気です。

【治療】
血小板が低下し、出血を起こしやすくなるので、通常使用される鎮痛・解熱剤は控えるべきです。
治療には小児にも使われるアセトアミノフェン(海外ではパラセタモールとの名で販売されています)が使用されます。