いま、全国には信金が264ある。
信用金庫の中央機関、信金中央金庫(信金中金)によると、
2017年3月末で全体の預金量は約137兆9千億円、貸出金残高は約69兆1千億円。
ともに前年より増えているが、集めた預金のうち貸し出し(融資)に回せた割合を示す「預貸率」は50.1%と低い。
残りは自分で運用する必要があるが、日本銀行のマイナス金利政策もあって運用は難しくなっている。
 貸出金利の低下で、収益の柱であるはずの「利ざや」も縮小している。
地方では人口減少の影響が大きく、経済も停滞気味で、貸し出しを増やそうにも借りてくれる企業が減っている。
こうしたことは、地銀が再編を迫られている事情とまったく同じだ。津田氏が続ける。
「地銀と同様に信金業界が今のままの数と姿を維持できるはずがなく、264信金は3分の1程度に再編されていくでしょう。
信金が地銀と違うのは、今までも各地で合併を繰り返してきた点です。
それら過去の合併を見ると、信金合併の基本公式が浮かび上がってきます。
地域密着が基本ですから『同一県内』『近隣』が一番可能性があります。
合併の多くは、大が小をのみ込む吸収型です。
加えて歴史を見ておくことが欠かせません。
過去にどれだけ再編が行われてきたか、です」
https://dot.asahi.com/wa/2017110800024.html