大野精工の総務部からのお知らせ
担当/総務部 大沼、高橋、森田

https://biz-journal.jp/2019/02/post_26759_2.html

震源はパリ協定

 このような厳しい自動車のCO2排出量規制の背景には、年々強まる地球温暖化に対す
る危惧がある。地球温暖化の主たる原因は、化石燃料(石炭、石油、天然ガス)の燃焼
による大気中のCO2濃度の増大である。石油(ガソリン、軽油)を燃料にする内燃機関
自動車は、IEA(国際エネルギー機関)等の資料から計算すると、世界のCO2排出量の
22%にも及ぶ大量のCO2を排出する(日本の自動車は16%)。地球温暖化の元凶であ
る。

 ちなみに国別排出量の第1位は中国(28.2%)だ。自動車のCO2をゼロにするとは、
中国のCO2排出量をゼロにすることに近いのである。EUが30年の自動車のCO2排出量
の新規制を提案したのは、18年12月17日であった。その2日前には地球温暖化・気候変
動防止を討議するCOP24が閉幕し、先進国・途上国の別なく15年のパリ協定の本格的
運用が決定された。37.5%削減の提案は、当然ながら地球温暖化・気候変動防止のパリ
協定を受けたものである。