放射性物質による汚染、人体への影響と対策、現時点までのまとめ

○放射性物質を人体が取り込んだ場合の影響
1.重金属として、酵素の不活化等で細胞の機能を低下させる
2.放射線を放出し、大量のフリーラジカルや毒素を生み出したり、酵素や細胞内小器官を破壊して細胞を機能低下させる
3.元素転換や放射線により遺伝子を変異させる
→対策として放射性物質が人体に及ぼす影響に対応する栄養素の摂取を増やす

○重金属や毒素排出に関わる栄養素
・システイン(含硫アミノ酸−グルタチオン、メタロチオネインに必要)
・亜鉛

○フリーラジカルの対処に関わる栄養素 … 抗酸化作用を持つ栄養素
・ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ポリフェノールやアントシアニン、アスタキサンチンなど
・亜鉛
・ナイアシン(ビタミンB3)

○細胞のエネルギー生産を助ける
・タウリン(ミトコンドリアに必要、含硫アミノ酸からも作られる)
・鉄、硫黄(呼吸系=ミトコンドリア等の酵素に必要)

○細胞の放射線によるダメージ修復
・ビタミンK(炎症を鎮めるシグナルとして作用)
・α−リノレン酸、DHA、EPA(炎症を鎮める物質の素材・・・不足しがち、1日大さじ1杯程度が目処)
・リノール酸(炎症を起こす物質の素材・・・過剰気味なのであまり意識しなくてよい)

○遺伝子(DNA)の突然変異、特にがん細胞の増殖速度を落とす
・植物性食品中心の食生活(ビタミンK の抗腫瘍作用、危険な植物油を回避)
※動物性食品を減らした場合、ビタミンB12 の摂取量が不足するのでサプリメント等で補うこと

○その他
・海産物は重金属による汚染が相対的に高いので、食べる量を減らす
※海産物を減らした場合、不飽和脂肪酸を補填するために”未精製の”アマニ油等を意識して摂取すること