200円の乗車券でおつり9万800円? 名古屋の地下鉄、25万円過払い
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008040802001904.html

名古屋市営地下鉄の久屋大通駅(名古屋市中区)南改札口で、駅の男性助役(57)が自動券売機に、高額紙幣用のおつりとして本来入れるはずの1000円札
のほか、1万円札や5000円札を交ぜて装てんし、切符などを購入した乗客に余分に25万2000円を払っていたことが分かった。
市交通局が7日、中署に届け出たあと、発表した。市によると、4日午前10時ごろ、売上金を回収するため助役が券売機を止め、紙幣は袋に、硬貨はプラスチック容器に入れた。
助役は、釣り銭補てん用に1000円札200枚が入った袋を2袋持参。売り上げ回収後すぐに釣り銭補てん作業に入ったが、誤って売上金を入れた方の紙袋から紙幣を取り出して装てんしてしまった。午後1時すぎに売上金を集計しようとして判明した。
釣り銭に使う1000円札は輪ゴムで4つに束ねられている一方、売上金は無造作に袋に入れてあったが、助役は「なぜ違いに気付かなかったか、自分でも分からない」と話しているという。
助役は今月1日に異動したばかりで、一人での集金作業は初めてだった。ミスが分かった時、券売機には1000円札30枚に交じって1万円札18枚、5000円札7枚が残っていた。
釣り銭を納める空間はどの紙幣でも入る大きさだといい、紙幣を判別するセンサーはついていない。駅員からの聞き取り調査などを経て中署に届けた。どのような容疑の被害届になるか、検討している。
久屋大通駅は桜通線と名城線が接続している。これまでに「財布の中身が増えていた。余分に釣り銭を受け取ったかもしれない」との電話が1件あったが、券売機の記録から利用者数は分からないという。