甲状腺がんについて、あの人は福島では発生しないと言っていた。しかし、現実は発生している。
また、海外の現地調査で汚染度が低い地域でも甲状腺がんが発生したことを書いている。

県民調査では、原発由来ではないということになってるが、従来考えられているメカニズム以外で
発生する可能性については検討されていない。つまり、我々は放射能によって癌が発生することを
前提にしているが、例えば、人体に異物が入った場合に人体自らが作りだす化学物質の影響により
病気を引き起こす場合があることについては研究が進んでいないので今の段階ではわからないだけ
かもしれない。

内部被曝については、文献を元にして危険性を紹介し、調査ではストロンチウム90の体内蓄積を
確認しているわけだが、体内からのα線については確認するすべがないことをいっている。
すなわち、実際にはどの程度リスクがあるのか把握できていない。

きのこを食べて、4日間で半分くらいになったといっているが、全部抜けきるのに800日間ぐらいかかっている。
そこに住んでいる人達が食べ続ければ蓄積されていくし、呼吸による蓄積もあるので汚染度が高い地域の
内部被曝はばかにならない。あくまでも、福島は線量が低いから大丈夫に違いないという観点なのだろう。

よく飛行機にのってこれだけ放射線をあびますよ、という話があるが、あくまでも外部被曝である。また、
原発などの作業員は年間許容量が高めに設定されているが、防護服をきて内部被曝を極力しないことを
前提にしているので、防護服をきてない一般人の年間許容量を同じとはできない。