チリの養殖鮭に関する考察
まず最初にカンタキサンチンに関して
これは着色料なのですが、たまごの黄身の色を消費者が望む美味しそうな色に
誘導するのに利用されそれが問題ではないかということで規制値が作られた経緯が
あります。

さて、今回の放射性物質による海洋汚染でチリの鮭は安全かなどとの議論が多くなり
その中にカンタキサンチンを含め着色料を利用しているのが問題とか思われる人が
出てきたようです。
そして規制の意味をよく知らないまま人体に有害に違いないと思い込んだ人もいるようです。
じつはそのあたりはチリの鮭に関する本質ではないのですけれども。

問題とするべきは、鮭の養殖環境です。寄生虫対策として利用される薬剤が問題かと考えます。
また、急激に規模を拡大していますが餌となる沿岸の小魚の乱獲による影響も無視できません。

そもそも海外の養殖鮭を選ばなくても秋から鮭やしろさけなどでセシウムは精密な検査以外で検出されて
いないのです。