>>659
ご参考まで。

 ↓

209:鹿野園#Buddhist-Rinzai:2021/05/24(月) 01:23:23.20 ID:3/HvPCOL
ハンス・アルバートが20世紀に示したひとつの議論に「ほらふき男爵(ミュンヒハウゼン)のトリレンマ」と呼ばれるものがあります。「トリレンマ」というのは〝道が3つある〟という意味で、ある議論を根拠付けるために、その理由を問い続けていくと、次に示す3つのうちのどれかに必ず陥るという議論です。ひとつ目の道は、相手の答えに対して、その理由を延々と問い続けていく「無限背進」。理由を無限に問い続けるので、最終的な根拠を出すことはできませんし、いつまでたっても議論が終わらないのです。そして、2つ目の道が「循環論」。つまり、理由を問い続けると、いつの間にか最初の根拠に戻ってしまい、議論がぐるぐる回ってしまうということです。最後の3つ目は「独断的な中断」で、理由を問われ続けている途中で、「これが最終的な理由だ」といって議論を無理やり打ち切ってしまうことです。よく親が、「どうしてダメなのか?」と聞く子供に対して、答えようがなくなって「悪いものは悪い!」といってしまうのは、まさにこの「独断的な中断」にあたるのです。

(続く)