フォリーニョの聖アンジェラ(1248年 – 1309年1月4日)

カトリック教会の聖人、キリスト教神秘家であり、広範囲にわたる神秘的な事柄を著作にした。フランシスコ会第三会員で、神学博士としても知られる。アンジェラは霊的な著作によって知られるのみならず、閉鎖的な修道院に入ることを拒む人々のために宗教的共同体を設立したことでも知られる。1701年7月11日に教皇クレメンス9世 により列福、2013年10月9日に列聖された。

アンジェラはイタリア、フォリーニョの裕福な家庭に生まれ、早い時期に結婚し、数人の子供がいた。40代でアッシジの聖フランチェスコを幻のうちに見て、それまでの自分の人生がいかに空虚であったかを思い知らされ、それを機に、気高い人生
に身をささげる決断をする。3年後に母親が死去し、数ヵ月後に夫と子供も失った。
神に奉仕する者として、自分の財産を投げ出して、悔悛者として生き始めた。
1291年にフランシスコ会第3会に入会、フランシスコ会士アルノルドが聴罪司祭として彼女を支えた。

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「心の謙遜がなければ、神へと通じるいかなる美徳もまったく無価値なものに見えます。いえ、まったく無価値です。」

「自分のものを何一つ持たぬことを知るほど心貧しき者たちにのみ謙遜は存在します」

「神の光なくして誰一人救われません。神の光は私たちに第一歩を踏ませ、前進させ、完徳の頂へと導きます。ですから、この神の光を受けて第一歩を踏みしめたければ、祈りなさい。すでに歩みを進めていて、この光を内に強めたければ、祈りなさい。完徳の頂に達してその域にとどまれるよう照明を極めたければ、祈りなさい」

「ああ、神様、まことにあなたはこの秘跡に現存されている。天使たちが崇めいかなる霊も力も御前で震えおののくあなたが。ああ、彼らと同じようにはっきりあなたを見ることができさえすれば、私たちはどれほど篤い崇敬の念をもって秘跡に近づき、どれほど謹んであなたを受けることでしょう。」