>>828
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「何よ‼、何よ‼、何よ‼」

「私はこんなにも貴方に尽くしたのに‼」

「何で貴方は私を愛してくれないの‼」

「あの子のどこがいいのよ‼」

「くやしぃー‼」


「貴女は本当に僕の事を愛していたのですか?」

「貴女は僕の家や財産そして僕の肩書きを愛していただけではありませんか?」

「あの子は本当に僕の事を愛してくれていましたよ」

「親身になって僕の事を支えてくれましたよ」

「僕の家や財産そして肩書きなど全く気にせずに」

「不器用だけど純粋に僕の事だけを心配しながら」

「それなのに・・・貴女は・・・」

「僕の事をいつもほったらかしにして・・・」

「いつも僕の家や財産そして肩書きばかり・・・」

「これから僕はあの子の所に向かいます」


ー『"あの子の為の僕"になりたいので・・・』ー


「あの子を・・・」
「此れからの僕の全てを掛けて幸せにしたいから」


「・・・さようなら」

「・・・今までありがとう」

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此処に書き記すただ一つの世界(scene) "別れ話"
2022/01/24(2023/12/17再掲)
written by stranger-criminal coin