シャロンさん、そして私の母親もそうだったのですが、
この日本という国がどのように地獄が広がっているのかを
よくご存知ないのですよ。それは家庭に入り、幸せに
生きられたということでもあるのですが。
私の母も日本人の良い友だちにたくさん恵まれて
そんなかねえ?と私の話を聞いてました。
 私が見据えているのは、学校もそうでしたが、やはり社会人に
なってからのこの国なのです。この国のリアル。
今日の会社帰りの夜に、自殺するならしろよ、そのときには
せせら笑ってやっから、という会社、日本民族の田吾作お民
が作り上げる集団の狂気を、シャロンさんも私の母親も
知らないのですよ。そして、神妙そうな顔のお面を貼り付けて
葬式に参列する。その帰り道にはもう死んだ社員のことは
だれもが忘れているという。私も野獣となってたんだ。
この国の昭和の一流企業はどこもそんなでした。
そして「まとも」ということになってました。モノサシは金です。