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『道友』

 雲水は、人生を空を行く雲と、地を流れる水にたとえたものです。行く雲のようになににもとらわれず、また、流れる水のように決まった枠にはめられない、本当の意味での自由を象徴的に表現するものなのです。
 禅の修行者を雲水と呼ぶのは、自由(解脱)とよき師を求めて日本全国を訪ねてまわり求道の旅をするからです。
 また雲水は、よい友とつれ立ち、互いに励まし合いながらする旅でもあります。ともに道を求める友ですから、これを『道友』と呼びます。

仏教では『善友(親友とも)』といって、よき友を得れば必ずよき師に出会えるとして、友を大切にします。