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インドの常識では、釈尊も仏教もヒンドゥー教の一派である。

史実的には、仏教はヒンドゥー教を批判・対抗しつつ
ヒンドゥーを受け入れる度合いを深め、とうとう後期密教では
ヒンドゥーと一体化してしまったのである

https://user.numazu-ct.ac.jp/~nozawa/b/shometu.htm
密教化した仏教は、ヒンドゥー教と明確には区別がつかないものとなり、
ヒンドゥー教に融合していった。
これに拍車をかけたのが、中世インドにおける都市の衰退である。
僧院は、都市の住民である商人階級の寄進に依存していた。都市の衰退によって、
仏教は経済的基盤を失った。僧達は、維持が困難になった僧院を捨て、別の僧院に
移った。その一方で、ヒンドゥー教のバクティ運動は、仏教の衰退と並行して
盛んになっていった。僧に去られた仏教徒たちは、多くがヒンドゥー教に吸収され
ていった。
 さらに、インド仏教の消滅を決定的にしたのは、11世紀ころから始まるイスラム教
のインド伝播である。イスラムの侵入にともない、多くの僧がネパール、チベットに
逃れた。象徴的な事件は、1203年におこった。この年、インド仏教最後の砦となった
ヴィクラマシラー僧院がイスラム軍によって破壊された。僧は国外に逃れ、信者は
ヒンドゥー教やイスラム教に吸収された。
そして、13世紀、インドにおいて仏教はほぼ消滅した。