「中論」第一九章 時の考察

一 もしも現在と未来とが過去に依存しているのであれば、現在と未来とは過去の時のうちに存するであろう。

……

五 未だ住しない時間は認識されない。すでに住して、しかも認識される時間は存在しない。そうして未だ認識されない時間が、どうして知られるのであろうか。

六 もしも、なんらかのものに縁って時間があるのであるならば、そのものが無いのにどうして時間があろうか。しかるに、いかなるものも存在しない。どうして時間があるであろうか。


※宇宙の最後がもし熱的死になるのなら中論六偈のような状況になるでしょうかね!?