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 (( ( つ ヽ、   ♪ 銀椀♪
   〉 と/  )))       雪〜♪
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銀椀裏盛雪(ぎんわんりにゆきをもる)

【本則】
挙(こ)す。僧、巴陵(はりょう)に問う、
 「如何なるか是れ提婆宗(だいばしゅう)」。
巴陵云く、「銀椀裏(ぎんわんり)に雪を盛る」。

【本則】
提案。僧が、巴陵鑑に聞いた、
 「迦那提婆の宗旨の根本は何ですか」。
巴陵は云った、「白い椀に白い雪を盛るように、見分けがつかぬが全くちがうものだ。」
 
【頌】
老新開、端的に別なり、
解(よ)くぞ道(い)えり、銀椀裏に雪を盛ると。

九十六箇応(まさ)に自知すべし、知(さと)らずんば却って天辺の月に問え。

提婆宗、提婆宗、赤旛(しゃくばん)の下清風を起こす。

【頌】

巴陵先生、まさしく格別である。「銀の椀に雪を盛る」とはよくぞおっしゃった。
九十六種の外道も思い知ったにちがいない。
悟らなければ天の月に尋ねてみなさい。
提婆宗よ、提婆宗よ。赤い旛の下には清涼な風が吹き起こる。