刀匠マサムネは、兄弟がいて弟がムラマサという。共に名刀匠として名刀を世に出したが
弟の方は気性が荒く、その性根が刀にも現れ、持つ人に人を斬らせたがる刀を造った

兄のマサムネは、争いを避け人を活かす心掛けを持っておりその相が刀にも現れたらしい
これが名刀マサムネと妖刀ムラマサだと言う。和智は面白い!と思うて調べてみたら

ぜんぜん違うのぢゃ。出自も出処もまったく違うし兄弟ではないし、ムラマサの方は
たまたま徳川の家臣が何回も事故を起こして指や腕を切り落とした事から妖刀扱いされ

マサムネの方は普通に熟達した刀匠の作であって、あれれ?と思うたのぢゃ
それでも爺ちゃんは作り話に作り話を持ってきよる。弟のムラマサはいつしか悪意に染まり

村雨 (ムラサメ) という刀を打ち始めた。それはムラマサを凌ぐ妖気を帯びており
所持者の殺意を何十倍にも増幅してしまう狂気の刀。闇夜に溶けて姿を隠す黒塗りの刀で

世の悪漢たちの間では、もっとも所持してみたい畏怖と畏敬を集める刀だったという
和智はだいたいこの辺りまで話しを聞いてから、ゲームして寝たのぢゃ (-人-) ♪