>>924
心を認識作用と同一視すると、認識を認識するとはどういうことかと、混乱します。

心は、受蘊、想蘊、行蘊、識蘊からなります。見るというのは、観察する、念じる、気づくという意味です。
まず受蘊を観察します。人間の感覚は常に生滅変化しています。
ゆえに虚しく、実体はありません。因縁により生滅しており、私の思い通りになるものでありません。
想蘊を観察します。思考、イメージ、妄想、概念などは常に生滅変化しています。
ゆえに虚しく、実体はありません。因縁により生滅しており、私の思い通りになるものではありません。
行蘊を観察します。意志、志向、欲求などは常に生滅変化しています。以下略。
識蘊を観察します。認識、判断、意識は常に生滅変化しています。以下略。

しかしこれらはかなりの集中力を要します。レベルが高いです。
ですので四念処の順番でやるのが良いです。身、受、心、法の順です。
上に書いたのは、四番目の法念処です。