私の事を少し話そう。

私は元々、唯物主義の無神論者だった。
私は欲を貪りでたらめな生き方をしてきた。
とてもほめられたものではない。

そして行き着いた先が薬物依存だった。
私には神や宗教やスピリチュアルなど何も知りはしなかったし、また興味もなかった。

しかしそれは起こったのだ。
私の場合、体験が完全に先だ。

私は私の体験から話している。
他の薬物依存症者がどの様な経過を辿るのかは知らない。

何故なら私はそのような更正施設や補助グループに頼る事なく、ひとりで薬物を断ったからだ。

環境を変えるわけでもなく、私だけが劇的に変わり、全てが変容を遂げたのだ。

そして私は全くの手ぶらだ。
その意味で腑抜けの乞食と自らを名乗っている。