>>ご隠居は強姦魔だし、愛息ヨサク君を見殺しにしたからなんとも言えない。

隠居は出来損ないだった息子の与作を水死させたのだよ。
生きようとして溺れ苦しむ様子をだた指を咥えて見ていた。
内心では死んでほしいと思っていたからだ。

やがて息子は水底へ沈んだが、父親の隠居は自ら助けようとしなかったので、
偶然に居合わせた見ず知らず人達が救助したが息子の与作は蘇生しなかった。

救助した人らはクリスチャンだったらしく、自分の子供を助け上げるように隠居の息子を助けようとしたのだ。
このことが隠居とキリスト教の最初の出会いとなったのである。

隠居は、己が息子が、最期の瞬間まで「生きる努力」をしていた
ことに、思い至っていない。
父親とは、偽らぬ勇気があってこそ美しいのである。
隠居の言葉は、「すべて」誤り。