>>48
『ゴーダマ・ブッダが八正道を説いたかは疑問である。
少なくともかれの活動の初期には説かなかったことである。(だからかれの最初の説法に八正道が述べられたという多くの経典の記載は、後世の虚構であり、後世になってかこつけたのである。)
八正道という定型句はかなり遅れて成立したものであるらしい。
最古の詩句には、八正道はどこにも説かれていない。
最も古い詩句や短い句においては、八正道にうちの一部だけを述べている。』(『中村元選集・第15巻・P.21)