>>150
夫以みれば日蓮幼少の時より仏法を学び候しが
念願すらく人の寿命は無常なり 出る気は入る気を待つ事なし
風の前の露尚譬えにあらず かしこきもはかなきも老いたるも若きも定め無き習いなり

されば先臨終の事を習うて後に他事を習うべしと思いて
一代聖教の論師 人師の書釈あらあらかんがへあつめて此を明鏡として
一切の諸人の死する時と並に臨終の後とに引き向えてみ候へばすこしもくもりなし