マルクス・ガブリエル著「なぜ世界は存在しないのか」の評論。

「私たちがそれをどう認識するかにかかわらず、ものや対象は確固と存在している。
ただし、個々の分派に応じたさまざまな見え方があるだけであって、
全ての見え方を包括するような絶対的な分派(=世界)は存在しない。」

「別の言い方をすれば、安心して寄りかかかれる『全体』などない」


「新しい実在論」との表明というけど
物理的には1mmも動かない確固たる世界のように映るけど
心の発展段階でいろんな世界が現れていて心の段階の差異によりいろいろに見えているのでしょう。
それをしているのは『全体』なのであり、全体は寄りかかり固まったものではなく
己の内に全体と同じものを見出し密度をあげていくその過程でどんどん変わっていくものなのでしょう。

観念的かもしれないけど「心」なんでしょうね。「魂」なのでしょうね。