丸太を壊す=丸太は元々存在しなかったってことに気づくことだよね
これはコースのみならず、非二元、不二一元論の考え方。

この世と呼ばれる相対世界に、リアルなものは何一つとして存在しない。
丸太も存在しないし、修正すべき何物も存在しない。
ただ、相対世界という幻想世界を作り出す心の作用は存在する。

心は、神から分離したという罪悪感を抱くと、神から逃れるために分離の意識を投影して相対的な幻想世界を作り出す。
心は、肉体と同化してこの幻想世界を神からの逃避場所としてリアル化し、肉体と世界を守り抜こうとする。

丸太を本質的に取り除くには、丸太という幻想が生じる源を取り除くこと。
その為には、分離を生じさせてリアル化している心の働きを見抜くこと。
そしてあらゆる原因である心が支持する分離の信念、つまり肉体への同化を放棄する。

そうすると、心の意識が映写機として投影してきた幻想世界は幻想の仮面を剥がされる。
当然丸太も、個人性も幻として認識される。
この幻想世界は、人間の知覚を修正することにより、リアルから映画のスクリーン上の光の点滅のようなものとして認識される。
あらゆる映像は無意味になる。

スクリーン上の丸太を作り出したのはあなたであり、また、あなたは自分が投影した世界という映像が身体に流れる不断の鑑賞者。